全巻見てないけど好きな漫画で、東郷の人間像に憧れてました。お悔やみを申し上げます。


「劇画の帝王」漫画界に旋風 さいとう・たかを氏死去
…「ストーリーとしては単純。10話程度で終わるつもりだった」。24日に亡くなった漫画家のさいとう・たかを氏は以前、自らの代表作「ゴルゴ13」についてこ…
(出典:産経新聞)


「ストーリーとしては単純。10話程度で終わるつもりだった」。24日に亡くなった漫画家のさいとう・たかを氏は以前、自らの代表作「ゴルゴ13」についてこう語っていた。だが、イデオロギーに左右されず、徹底した自己管理を貫いたうえで任務を粛々と遂行する主人公・デューク東郷の生き方は、多くの現代人を魅了。現実の国際情勢を深掘りした内容は本職の政治家をもうならせるほどで、累計発行部数が3億部を超える大ヒット作となった。

最大の功績は、当時の少年漫画とは一線を画し、大人も読める「劇画」という一大ジャンルを確立したことだ。かつては「子供のためのもの」と思われていた漫画。その中にあって自ら「劇画家」を名乗り、海外のマッチ箱や電話ボックスを描く際にも資料を取り寄せ、徹底的にリアルに描写した。「劇画の帝王」として漫画界に旋風を巻き起こし、漫画読者層の裾野拡大に大きな貢献を果たした。

プロ意識の高さでも知られた。「漫画は一人で描くもの」との常識をくつがえし、脚本や作画などそれぞれのプロに分業する制作システムをいち早く始動。締め切りを厳守し、半世紀超にわたる「ゴルゴ13」の歴史の中で休載は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた昨年の一時期だけ。長年の盟友、ちばてつやさんは「さいとうさんはゴルゴよりすごい」と語っていた。

「体力が持つ限り描き続けたいです。『ゴルゴ13』は私の作品であると同時に、読者のものでもありますから」。今年7月の書面インタビューで、こう意気込んでいたさいとう氏。今月には202巻が刊行され、世界記録を積み増した矢先の急逝となった。だが、その遺志は制作スタッフらに引き継がれている。「ゴルゴ13」の物語はこれからも続く。

(本間英士)

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