知らんかった!松岡修造恐るべし『華麗なる一族”の経歴が凄い』


東宝新社長に松岡修造氏の実兄・宏泰氏が就任…“華麗なる一族”の事業継続の行方は(小林佳樹)
…【プロはこう見る 経済ニュースの核心】  東宝は3月22日、島谷能成社長(70)の後任として、松岡宏泰常務(55)が5月26日付で昇格する人事を発表…
(出典:日刊ゲンダイDIGITAL)


東宝は3月22日、島谷能成社長(70)の後任として、松岡宏泰常務(55)が5月26日付で昇格する人事を発表した。松岡氏の父方の曽祖父は宝塚劇場を創設するなど阪急東宝グループの創業者で、商工大臣などを歴任した日本を代表する財界人・小林一三氏。母方の曽祖父は松岡汽船創業者の松岡潤吉氏。父、松岡功氏も東宝の名誉会長を務めている。

また、宏泰氏は、元プロテニスプレーヤーでスポーツリポーターとして知られる松岡修造氏の実兄である。修造氏は兄・宏泰氏に全幅の信頼を寄せている。修造氏が結婚を決意したことを兄・宏泰氏に告げた時の第一声は、「兄貴、俺はどうしたらいいんだ?」というものだったという。

宏泰氏はイタリア・ローマ生まれで、1歳ちょっとで日本に帰国した。慶応中・高・大と進んだが、まったく勉強せずに、テニス三昧の日々だったという。転機は大学卒業時に訪れる。卒業に際し、父・功氏に「将来は映画界か映画配給会社に興味がある」と相談したが、父からは「おまえ、わしの子供だから(東宝に)入れると思うなよ。わしはこれだけ大変なことをしているんだ。できるわけがない」とたしなめられたという。そこで一念発起してアメリカ留学を決意。1986年6月にペンシルベニア州のオルブライト・カレッジで英語を学び、大学院にも進学した。

大学卒業から大学院進学までの2カ月間に「東宝国際」関係者の紹介で「20世紀フォックス」の国際部で研修員を経験した。メールボーイや電話番が主な仕事だったが、当時「20世紀フォックス」にはアーノルド・シュワルツェネッガーやリチャード・ギア、メル・ギブソン、伊丹十三氏らがいたという。その後、92年に米芸能事務所の「インターナショナル・クリエーティブ・マネージメント」に入った。東宝東和社長の白洲春正氏の紹介だった。いわば海外での武者修行であり、94年1月に東宝東和に入社。2008年4月に社長、15年5月に会長に就いた。

宏泰氏の東宝社長就任は、創業家への継承であり、「コロナ禍の苦しい時期にあえて宏泰氏の社長就任で会社の士気は上がろう」と取引銀行の幹部は期待を寄せる。宏泰氏は日本アート・シアター・ギルド、ポケモン、日本映画放送など多数の会社の役員を兼務している。まさに華麗なる一族の事業継承だ。

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