惜しかったね、金メダル!『空手形・清水希容が銀メダル 長年のライバル・サンチェスに屈する』


空手形・清水希容が銀メダル 長年のライバル・サンチェスに屈する
 「東京五輪・空手女子形・決勝」(5日、日本武道館)  東京五輪から新種目に追加された空手。女子形で世界ランキング2位の清水希容(27)=ミキハウス…
(出典:デイリースポーツ)


「東京五輪・空手女子形・決勝」(5日、日本武道館)

 東京五輪から新種目に追加された空手。女子形で世界ランキング2位の清水希容(27)=ミキハウス=は決勝で同1位のサンドラ・サンチェス(39)=スペイン=に敗れ、銀メダルとなった。

 長年のライバルであるサンチェスとの対戦成績は3勝6敗。清水は14、16年の世界選手権の覇者だが、18年世界選手権は決勝で敗れ、3連覇を阻止された相手だった。

 「五輪は自分にとって最初で最後かもしれない。空手人生全ての思いをぶつけられる演武をしたい」。初の五輪舞台で清水は新たな歴史に名を刻み込んだ。

 昨年12月の全日本選手権は準優勝。8連覇を逃し、迷いも生まれたという。2月からは沖縄で喜友名らと稽古に励み「気迫をすごく出す」ことで、徐々に自信と闘志を取り戻した。

 新型コロナ禍でステイホームの時期には、読書に没頭した。おすすめはフィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)のコーチを務めるブライアン・オーサー氏の「チーム・ブライアン 新たな旅」。右足首の負傷に苦しみながら平昌五輪へと向かう羽生と、銅メダルを獲得したフェルナンデス(スペイン)はともに同氏の門下生。両者を指導する葛藤や五輪への道のり、師弟を超えた絆がコーチの視点から描かれている。

 清水にとって羽生は表現者としても、アスリートとしても憧れの存在。本を読み、その強さを再認識した。

 東京五輪という最高の舞台。「ただ勝ったらいいではなく、憧れられる、人間味のある選手になりたい。五輪では感謝や思いを伝えられる演武で優勝したい」。空手人生をぶつけた、思いを込めた演舞は金ではなかったものの、光輝く銀メダルという形となった。

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