キシコ北東部の湖で今月18日、遊泳禁止の看板を無視して泳いでいた男性がワニに襲われた。ワニはその後、男性の遺体をくわえて水面に浮上、当時の様子を捉えた衝撃的な動画が拡散している。『Infobae』などが伝えた。

メキシコのタマウリパス州タンピコにあるカルピンテロ湖（Laguna del Carpintero）で18日午前8時半頃、男性がワニ（クロコダイル）に襲われた。現場はワニが多数生息することで知られているが、男性は警告を無視して泳ぎ始めたところ一瞬にして襲われてしまったようだ。

湖畔には当時、カメを見にやってきた人々が桟橋に集まっており、ワニは襲撃から数分後、黒いTシャツだけを身に着けた男性の遺体をくわえて浮上してきたという。

当時の様子を捉えた動画では、ワニがうつ伏せに浮く遺体の首元あたりをくわえて水面をゆっくりと移動しており、遺体は黒いTシャツがめくれて肌が露出されている。

ワニはその後、遺体をくわえたまま下水管の中へと姿を消したそうで、現場には警察や消防隊が駆けつけてワニの捜索にあたった。

なお消防隊らがワニを発見したのはタンピコ市内の公園近くの下水管の中で、約1時間かけて金属製のマンホールをこじ開け、ワニの口にロープを巻いて引っ張りあげた。男性の遺体の一部ものちに回収されており、消防隊長によると、ワニは体長3.5メートル、亡くなった男性は25歳くらいという。

ちなみにこの湖でのワニの襲撃事故はたびたび起きており、2年前にも50～60代とみられる男性がワニに襲われて死亡していた。